リワーク装置を選ぶ際は、メーカー名や価格だけでなく、加熱方式、対応基板サイズ、対応部品、自動化機能、温度管理、保守体制などの違いを比較することが重要です。
また、日本語への対応やアフターサービス、トラブル時のサポート、ショールームでのデモ可否など、メーカーごとの違いも導入後の使いやすさに関わります。ここでは、リワーク装置とメーカーを比較する際に確認しておきたい違いを紹介します。
リワーク装置の違いは、価格やメーカー名だけでは判断できません。加熱方式、対応できる基板サイズ、BGA・CSPなどの対応部品、自動位置合わせ機能、温度プロファイル管理、カメラの有無、保守体制などによって、使いやすさや作業品質が変わります。
例えば、大型基板を扱う現場では加熱範囲や下部ヒーターの性能が重要です。一方、精密部品や小型部品のリワークでは、アライメント精度やカメラ機能、細かな温度制御が求められます。自社の対象基板や作業頻度に合わせて、装置の違いを比較することが大切です。
リワーク装置を比較する際は、スペック表の数値だけでなく、実際の作業内容に合っているかを確認することが重要です。どのような基板を扱うのか、どの部品をリワークするのか、作業頻度はどの程度かによって、重視すべき比較ポイントは変わります。
| 比較項目 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 加熱方式 | ホットエア、IR、ハイブリッド方式など、対象部品や基板に合う加熱方式か |
| 対応基板サイズ | 小型基板だけでなく、大型基板や厚みのある基板に対応できるか |
| 対応部品 | BGA、CSP、QFN、LGA、コネクタなど、対象部品に対応しているか |
| 温度プロファイル管理 | 予熱、本加熱、冷却まで温度を管理しやすいか |
| 位置合わせ機能 | カメラや自動アライメント機能により、部品の位置ずれを防ぎやすいか |
| 自動化機能 | 部品取り外し、搭載、クリーニングなどをどこまで自動化できるか |
| 操作性 | 初心者でも扱いやすい画面設計や作業補助機能があるか |
| 保守・サポート | 導入後の点検、修理、技術相談、日本語対応が受けられるか |
リワーク装置は、加熱方式によって使い勝手や対応できる作業が変わります。代表的な方式には、ホットエア、IR、ホットエアとIRを組み合わせたハイブリッド方式などがあります。
BGAやCSPのような部品では、対象部品を適切に加熱しながら、周辺部品や基板への熱影響を抑えることが重要です。大型基板や高多層基板を扱う場合は、上部ヒーターだけでなく下部ヒーターの出力や加熱範囲も確認しましょう。
加熱方式が対象基板に合っていないと、加熱ムラや過加熱、はんだの溶融不足につながる可能性があります。装置を選ぶ際は、普段扱う基板のサイズ、厚み、部品の種類に合った加熱方式かどうかを確認することが大切です。
リワーク装置は、対応できる基板サイズや対象部品にも違いがあります。小型基板を中心に扱う装置もあれば、大型基板や厚みのある基板、高多層基板に対応できる装置もあります。
また、BGA、CSP、QFN、LGA、コネクタ、ヒートシンク付きデバイスなど、リワークする部品の種類によって必要な機能は異なります。例えば、BGAやCSPでは部品下面のはんだ接合を安定させるための温度管理や位置合わせが重要です。一方、大型基板では基板全体を均一に加熱できる下部ヒーターや基板固定機構が重要になります。
導入前には、現在扱っている基板だけでなく、今後対応する可能性のある基板サイズや部品の種類も含めて確認しておくとよいでしょう。
メーカーや機種によっては、部品の位置合わせ、温度プロファイルの取得、部品の取り外し、はんだクリーニングなどを自動化できるものがあります。こうした機能があると、作業者の経験に左右されにくく、一定の品質でリワークしやすくなります。
特に、同じ部品を大量に修理する現場や、複数人で作業する現場では、自動化機能の有無が作業効率や品質のばらつきに影響します。作業者のスキル差を抑えたい場合や、国内外の複数拠点で同じ品質を保ちたい場合は、自動化機能が充実している装置を検討するとよいでしょう。
ただし、自動化機能が多い装置ほど、導入時の設定や操作習得が必要になる場合もあります。自社の作業内容に対して、どの工程を自動化したいのかを整理したうえで比較しましょう。
リワーク装置をはじめて導入する場合、設置方法、操作方法、温度プロファイルの設定、トラブル対応など、メーカーに確認したいことが多くあります。そのため、日本語で相談できるかどうかは重要な比較ポイントです。
海外メーカーの装置を選ぶ場合でも、日本代理店が技術的な問い合わせに対応できるか、マニュアルや操作画面が日本語に対応しているかを確認しましょう。細かな技術相談がスムーズにできないと、トラブル解消までに時間がかかり、現場の作業が止まってしまう可能性があります。
また、単に日本語で問い合わせができるだけでなく、温度プロファイルの作成、部品ごとの条件出し、操作トレーニングなど、実務に近い技術サポートを受けられるかも確認しておくと安心です。
リワーク装置は機械ですから、いつ、何が原因でトラブルが起こるかわかりません。そのため、導入後のアフターサービスや保守体制についての確認も欠かせません。
メーカーによっては、アフターサービス専門の部署などが設置されているところもあります。定期的な点検を行うことで、装置に不具合が出る前にトラブルの芽を発見して早期に対処してもらうこともできるので、大きな故障につながりにくくなります。
保守体制を比較する際は、点検の頻度、修理対応のスピード、交換部品の供給体制、問い合わせ窓口の有無などを確認しましょう。導入後に長く使う装置だからこそ、購入時の価格だけでなく、保守やサポートまで含めて比較することが大切です。
リワーク装置稼働後、基板トラブルが発生した場合や、基板を搭載している機器のリコールなどが生じた際に、サポートしてもらえるかどうかも、メーカー選びのポイントになります。
実際に基板修理を行うのはリワーク装置を購入した側ですが、基板不良発生時やリコールの際には、多種多様な基板を大量にリワークすることになるため、イレギュラーな事態も起こりえます。
リコール対応では、短期間で多くの基板を安定して処理する必要があります。そのため、対象基板に合った温度条件の設定、治具やノズルの選定、作業手順の確認などを相談できるメーカーであれば、立ち上げ時の負担を抑えやすくなります。
そういった際に、リワーク装置を自社工場で生産しているメーカーであれば、直接メーカーに相談することができ、スピーディーに対処してもらうことができます。中には、技術スタッフが直接対応してくれるところもあるので、具体的な問題を迅速に解決することができます。
リワーク装置のメーカーによっては、ショールームやテストルームで、デモができるところもあります。デモを行うことで、装置の性能や扱いやすさなどを確認することができます。
高価な機械なので、導入後に後悔することのないよう、可能な限りデモを行うことをおすすめします。特に、実際に自社で扱う基板や部品に近い条件でテストできるかどうかを確認しておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
| デモで確認したい項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 操作画面のわかりやすさ | 現場の作業者が迷わず使えるか確認するため |
| 温度プロファイルの設定 | 対象部品や基板に合わせて加熱条件を調整しやすいか確認するため |
| 位置合わせ精度 | BGAやCSPなどの部品を正確に搭載できるか確認するため |
| 作業時間 | 実際の生産・修理スピードに合うか確認するため |
| 作業者によるばらつき | スキル差が出にくい装置か確認するため |
| サポート担当者の説明 | 導入後も具体的な技術相談ができるか確認するため |
ここでは、リワーク装置メーカーを選ぶ際にチェックしておくべき違いについてまとめてみました。リワーク装置は、加熱方式、対応基板サイズ、対象部品、自動化機能、温度管理、保守体制などによって、作業品質や使いやすさが変わります。
機械製品については、常に故障のリスクが伴いますから、アフターサービスの充実度やトラブルの際の対応は必須です。また、導入後に現場で使いこなせるかどうかを確認するためにも、ショールームやテストルームでデモを行うことをおすすめします。
その他のページでは、リワーク装置メーカーやリワーク受託業者(EMS)の特徴、リワークの基礎知識からリワーク装置の選び方まで、リワークにまつわることを幅広く紹介しています。
トップページではおすすめのリワーク装置メーカー3社を「特徴別」に紹介していますので、メーカー選びの参考にしてください。
リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。