近年では業務用機器のIoT化だけでなく、スマートホーム(家電)の浸透などもあり、電子基板のリワーク需要は高まり続けています。
当サイトでは、工場の設備導入を検討する方向けに、リワーク装置メーカー8社・EMS30社以上を調査した上で、現場や対象製品ごとに適切なリワーク装置をご紹介しています。
リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。
温度調整や部品の位置合わせ、さらに作業後のはんだクリーニングの対応まで、すべてマシン側で自動対応する装置を開発。
長時間の技術習得が不要となるため、初心者でも品質を追求したリワーク作業を可能にします。
熟練工の技術を装置で再現することにより、教育にかかる時間や手間を省くことはもちろん、一定水準の作業品質も保証できます。
作業者や場所を問わず、常に安定したリワークの実現を重視。
特に装置の自動作業処理には、同一部品やランダム部品など、それぞれ適したリワーク技術を搭載しています。
これにより、複数人で同じリワーク作業を行う場合や、国内外に複数の生産・修理拠点がある場合でも品質の均一性を担保。
誰でも同じ品質のリワーク作業が可能となるため、グローバルな生産体制の構築が可能です。
リワーク処理の自動機能が搭載されており、同一部品の大量リワークを行いたいなら「オート」、ランダム部品なら「セミオート」といったように、用途によって選択が可能。
また温度調整や部品の位置合わせといった作業も、すべてマシン側で自動対応。
作業後のはんだのクリーニング作業もマシン側で対応できるため、経験や技術が浅い初心者でもリワーク作業を可能にします。
ラインナップと対応基板サイズ |
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オプション | スタンダードボトムヒーター、IR ヒーターユニット、クリーニングユニット、 N2 ジェネレーター、チップユニット、外部カメラユニット、局部ボトム遮蔽(スタンダードボトムヒーター用) 50φ 、薄型基板クランプ(固定ネジ付) |
ヒーターの種類 | ホットエア(熱風)、IR (赤外線) |
ヒーターの容量 |
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所在地 | 東京都杉並区桃井1-3-2 メイショウビル |
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電話番号 | 03-3396-2161 |
会社設立年 | 1964年 |
公式HPのURL | http://www.e-meisho.co.jp/ |
Ersa社の100年以上のはんだ付け技術と、世界130ヶ国以上のネットワークの知見を活かした、大型基板に対応できる装置を開発。
高い加熱能力や精密な温度制御を実現し、高多層基板でも均一な加熱を可能としたリワーク装置を提供できます。
625×625mmまでの大型基板にも対応できるリワーク装置を開発しており、様々な部品を柔軟に対応できる開発力・提案力を保有しています。
下中波長IRヒーターと呼ばれる、中波長赤外線過熱技術を搭載したヒーターを搭載。
大型基板や高多層基板でも均一な加熱を実現し、部品や基板に与える熱ストレスを、軽減する仕組みが取り入れられています。
比較的熱応答性が高く、精密な温度制御もでき、様々な部品や基板への対応も可能です。
また、エネルギーを効率的に熱変換できる特性もあり、省エネルギー性も高く環境に配慮された設計になっています。
25個の個別制御可能なIRヒーターを下面に搭載し、大型基板から小型基板まで幅広く対応できる装置です。
画像処理による自動認識・搭載機能で、BGA、CSP、QFP、WFN、LGAなど様々な種類の部品に対応。
多くの基板サイズ、部品タイプ、作業プロセスに対応することができるため、多様な電子部品を扱う製造ラインや、研究開発現場での活用に期待できます。
対応基板サイズ | 20×20mm~625×625mmまで |
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外形寸法・重量 | 2,250×1,700×1,650mm(W×D×H)、約600kg |
上部ヒーター |
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下部ヒーター |
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所在地 | 千葉県柏の葉5丁目11-13 |
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電話番号 | 04-7137-0102 |
会社設立年 | 2020年 |
公式HPのURL | https://dynatechplus.co.jp/ |
はんだ付けロボット専業メーカーとして50年以上の実績があり、超微細部品に対応できるはんだごてを開発。0402・0603チップなど超微細部品に対応可能な技術を保有しています。
この技術力を活かし、医療機器といった細かな部品を多用する業界など、品質性や信頼性が求められる分野で幅広く採用されています。
はんだ付け総合研究所である「ソルダリングラボ」を運営し、はんだ付けに関する新たな技術を研究しつつ、年間約1,000件を超えるテスト依頼に対応しています。
マイクロX線CT、名のフォーカスX線CT、引張強度試験機などを駆使することで、はんだ技術の基礎研究や新工法の開発を推進。この研究開発力を活かし、顧客の安定した量産体制の構築に貢献しています。
超小型チップの精密なはんだ付けと、リワークに特化した装置です。
0201・0402サイズのチップにも対応することができ、細かいレベルで温度と空気の調節が可能なエアノズルを搭載。高密度相互接続(HDI)基板上にある、超小型表面実装部品の取り外し作業にも活用できます。
ホットエアの温度と流量も細かく制御できるため、周囲の部品への熱ストレスも抑えることが可能です。
外寸寸法、重量 (本体のみ) |
170(W)×110(H)×180(D)mm、約1.4kg |
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電圧、消費電力 | AC100-240V、50/60hz 45W |
設定温度範囲、周囲設定温度 | 150~450℃、10~50℃ |
風量 | 0.15~2.5L/min |
住所 | 東京都港区赤坂2-21-25 |
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電話番号 | 03-3588-0551 |
会社設立年 | 1974年 |
公式HPのURL | https://www.japanunix.com/ |
はんだ付け周辺機器の設計開発を行い、多様なモデルの製品を開発。超微細部のはんだ付けができるレーザーはんだ付けや、金属と非金属を接合する超音波によるはんだ付けにも対応しています。
1976年創業。各種工作機械や専用機、特殊成形切削工具などの設計も手掛ける商社。地域のものづくり企業と協力し、基板実装や超音波金属接合分野における装置の開発にも取り組んでいます。
はんだ付けのリーディングカンパニーとして知られるドイツのErsaの専属代理店として、Ersaのリワーク装置やはんだ付け装置を扱い、国内および海外のクライアントをサポート。
ホットエア技術を用いた高性能リワーク装置を開発。電子部品、モジュール部品に対して、装置1台で様々なリペアを遂行する事が可能。多種多様なSMD部品に対応しています。
スキルや知識のない初心者でも作業できるリワーク装置を扱っています。ショールームでは、各製品のデモも可能。自社工場で開発・加熱・製造・組立・治具製造のすべての工程を行っています。
車載、産機、モバイルなどのディスプレイ関係やプリント基板のリワークに対し、豊富なノウハウと保有している自社開発の装置を以って、不良品の再生業務に取り組んでいます。
ホビーから産業用ロボットまで幅広い分野をカバーする、はんだ付け関連の総合メーカー。クライアントのニーズに対応するべく、自社工場において独自技術を培っています。
1952年の創業以来、60カ国に展開し業界をリードし続け、世界中のはんだ付けの需要に応えています。高度な製品から個人のものづくりまで、温度コントロールの幅広いニーズに対応。
リワーク装置メーカーの中には、ショールームを保有しているところもあります。
ショールームでは、装置のデモができることもあるので、製品を購入する前に、実際に見て、触れて、稼働して、その製品の性能や使いやすさを確かめることができます。
初心者でも扱いやすい、スキル不要のリワーク装置を試せるメーカーをご案内します。
BGAの各種リワーク作業を行っています。10年以上前からリワークに取り組み、共晶はんだにも鉛フリーにも対応。部品の後付けができるので、納期短縮が可能です。
BGAリワークをはじめ、BGA改造、メモリー用プローブ実装、検査治具作成、変換基板改造などの基板改造業務を行っています。検査治具は1台からでも作成可能です。
20年以上の歴史と、年間1,000件以上のBGA/CSPリワーク実績があり、X線検査のみの検査も行っていて、年間100件以上の検査実績を誇ります(2021年11月時点)。
20年以上のノウハウと年間3,000件以上のリワーク実績(2021年11月時点)。リワークやリボール、LGAリワーク、アンダーフィル充填作業、BGAジャンパーなどにも対応可能です。
創業以来、電子機器のモノづくり一筋に、生産技術力・技能力を向上し続けています。大型基板や多層板にも対応。さまざまな分野で、開発から製品組立までのワンストップサービスを提供。
月間約100,000件のリワーク実績を持ち、大型基板、フレキ基板など、どんな基板にも対応(2021年11月時点)。神奈川県内に2つの工場を持ち、鉛フリーと共晶はんだとで、設備と備品を二分化。
マイクロソルダリング技術者、マイクロソルダリングインストラクタの資格保有者が在籍。BGA-ICリワーク技術・リボール技術とテクニカルセンターを擁し、さまざまなニーズに対応しています。
基板外観検査装置専業メーカーとして20年の実績を持ちます。グループ内に品質保証部を設置し、品質基準の均一化や向上に努め、安定した品質の製品の提供を行っています。
20年以上におよぶ基板実装ノウハウを持ち、信頼性の高いBGAリワーク技術によって要望に応えています。自社技術部門で治工具を作成し、安く、良い品質の実装を実現。
自社で治具を作成し、作業の効率化や品質の向上に努めています。ISO:9001を取得。多品種小ロットを得意としていますが、量産にも対応することが可能です。
貿易会社ならではのメリットを生かし、世界の先端技術を、独自のネットワークで提供しています。半導体分野から基板実装、リワーク分野まで様々なニーズに対応可能です。
メタルマスクを使用せずにBGA実装を行うため、作業時間が短縮でき、短納期や即日対応も可能。メタルマスク制作費用がかからないので、イニシャルコストも抑えられます。
24時間対応のSMT実装ラインにより、短納期が可能。小ロットから量産、多品種はもちろん、同ロット内での打ち分けにも対応。保有しているメタルマスクの種類も豊富です。
基板実装から組立、調整まで自社で対応し、基板に関するすべての業務をワンストップソリューションで依頼可能。基板実装を他社で行った場合の、BGAリワークのみの依頼もできます。
SMTリワーク装置、はんだクリーナーなど、リワーク業務におけるさまざまな機器を取り扱っています。基板修理事業のほか、鉄道関連事業、航空宇宙関連事業、海外商品販売事業などを展開。
携帯電話の発売当初から培ってきた信頼性の高いはんだ付け技術を活かし、試作実装・改造・小ロット製造など幅広く対応。交換不可能と考えられていた部品も作業を可能にした実績あり。
国家資格保有者が在籍し、極小ピッチのはんだ付け技術を持ちます。はんだ付け作業は社内技術資格者に限定し、精密・複雑な改造にも対応。マイクロスコープによる精密検査も実施。
1000倍の幾何学倍率を持つX線検査装置を導入。恒温恒湿室を利用した環境試験・信頼性試験などの受託試験・検査サービスや、ハードウェア設計、ソフトウェア設計も行っています。
電子機器製造・設計をはじめとした電子機器のプロ集団としてものづくりを行っています。変種変量の生産が可能で、最小ロットは1台から。最短1泊2日で対応することもできます。
経験豊富なスタッフがリワーク方法の提案から取り外し・交換までをサポート。BGAリワーク装置等を利用した、BGAやCSPのみの実装や、品質保証のためのX線検査等にも対応しています。
小~中サイズ基板の表面実装部品や、スルーホール実装部品のリワークに対応。プリント配線板製造は1984年より開始し、長い歴史とその実績に裏打ちされた技術力でサポート。
SMT、リード部品実装のすべての工程において鉛フリーはんだでの実装が可能。利用中の製品が故障した場合に中古整備品の貸し出しを行うなど、アフターサービスも充実しています。
リワーク実績25年を誇り、BGAやCSPなどのリワークを取り扱っています。マイクロソルダリング上級オペレーターが所属し、基板を持ち込めば最短即日のリワークも可能です。
1985年に創業したリワーク受託業者であり、エンジニアのマイクロソルダリング資格取得を必須とするなど、リワーク装置の拡充だけでなく専門人材の育成にも取り組んでいます。
0402サイズから対応可能であり、BGAやLGA、放熱パッドありなど幅広い基板をカバーします。また、基板の改修や改造といったオーダーについても柔軟に受け付けています。
京都にあるリワーク受託業者で、BGAリワークに原則2日で対応しています。基板の改造やカスタマイズも受け付けており、環境保護の観点からも価値を考えられるリワークサービスです。
長野県で1979年から業務を続けるリワーク受託業者です。0603など微少チップのリワークや、既存パターンの修正・改造など顧客のニーズに合わせたサービスを提供します。
様々なリワーク装置を導入しており、日本溶接協会上級オペレーターといった技能者が主体となって多種多様な部品のリワークを行います。大型基板に対するリワークも可能です。
電子機器製造のあらゆる工程をワンストップで対応している会社。リワークは多種多様な部品に対応可能で、温度管理を徹底的に行い周辺の基板などに支障をきたさない工夫を施しています。
有資格者が多数在籍し、専門的な視点で基板設計や製造などをサポートしています。基板設計・製造・部品調達・実装・組み込み配線などの工程をワンストップサービスで実施。
1979年に設立されたリワーク受託業者です。20年以上の実績にもとづいたリワーク技術やノウハウによって、状況次第では即日対応・休日対応といった短納期ニーズにも対応します。
顧客との対話を重視しながら、特許を取得している独自の専用工具などによってリワーク作業の品質を追求しています。短納期ニーズにも答えておりリボールは1個から依頼可能です。
試作基板のパターン設計・実装・部品調達までトータルでサポートができる会社です。小ロット・中ロットを得意としており、受注生産の少量品にも対応しています。一般的な基板だけでなく、特殊基板にも対応しています。
プリント基板の基板実装から試作基板、リワークなど幅広く対応している会社です。多ロットから小ロット、短納期など企業のさまざまな要望に最大限応えられる体制を整えています。
リワーク装置は、一言で言うと、「不具合のある基板を直す装置」。
BGAなどにおいて、不具合のある部品を取り外して、さらに取り付けることができる装置です。
サイズや加熱方法などによって、さまざまな種類があります。
不具合のある点を直すだけでなく、一度行ったはんだ付けの作業を再現することも可能な装置です。
再現性が重要であるため、ボード表面の特定のポイント部分の温度を測ることも可能です。
リワーク作業は専門性の高い作業なので、そこで使用される用語も独特で難解なものも多々あります。
リワーク装置を導入するにあたって、知っておきたいリワークにまつわる用語についてまとめています。
リワーク装置を比較する際は、価格と性能のバランスはとれているか、初心者でも扱えるような製品設計になっているか、特注対応、オプション追加などの製品の拡張性はあるか、などのポイントをチェックするようにしましょう。
リワーク装置メーカーを選ぶ際は、日本語に対応しているか、アフターサービスや保守体制が充実しているか、不良品発生時やリコールの際に迅速な対応が可能か、ショールームやテストルームでデモができるかなどの点を確認すると安心です。