リワーク装置メーカーから基板修理業者(EMS)、リワークの基礎知識まで幅広く掲載 » リワーク装置の基礎知識を詳しく解説 » 基板リワークの流れ

基板リワークの流れ

基板リワークは、どのように進められるのでしょうか。ここでは、基板リワークが必要になる主な原因と基板リワークの基本的な流れを紹介しています。

基板リワークが必要となる原因

基板リワークの「リワーク」は「修理」を意味します。基板リワークは、何かしらの原因で不具合が生じた基板を修理することといえるでしょう。不具合の原因は、ケースによりさまざまです。基板を修理するため、原因を突き止める必要があります。比較的、発生しやすい原因として以下のものがあげられます。

これらの中で、特に発生しやすいのがはんだ不良です。例えば、目視のみの検査で、不具合を見落としているケースなどがあります。部品の選定ミスも少なくありません。形状が同じだったなどの理由で、仕様の変更に対応できていないケースが考えられます。

不具合の原因は、これらだけに限られません。複数の原因が重複していることもあります。原因の特定は、リワークの第一歩です。まずは、現在の状況を踏まえて、原因を突き止めることが大切です。

基板リワークを行う流れ

手順①基板から部品を取り外す

  1. こてではんだを温めて溶かす
  2. はんだ吸取機を使って溶けたはんだを吸い取る
  3. 部品を取り外す

コツは、溶かしたはんだをしっかりと吸い取ることです。うまく吸い取れない場合は、はんだ付けを改めて行ってから吸い取るとよいでしょう。ただし、具体的な取外し方は、部品により異なります。例えば、チップ部品は原則として、2つのこてで2つのパッドを加熱して外します。ホットピンセット(ピンセットタイプのはんだこて)があると作業を行いやすくなります。

熱の影響で、部品が不具合を起こす恐れがある点には注意しなければなりません。基板リワークを依頼する際には、熱に弱い部品がある場合など、留意点を伝えておくことでトラブルのリスクを最小限に抑えることができます。ただし、この場合も、トラブルを完全に防げるわけではありません。

手順②新しい部品を取り付ける

次に、新しい部品を基板に取り付けます。取付作業は、リワーク装置またははんだこてで行います。具体的な取付作業は部品で異なりますが、基本的にははんだを使って固定すると考えておけばよいでしょう。取付作業でも、熱の影響で部品が不具合を起こす恐れがあります。そのため、適切な温度管理や熱対策を行うことが重要です。

手順③基板の検査を行う

新しい部品を取り付けてから、基板の実装状態を調べます。BGAリワークは、接合状態が見えないため、X線検査装置による検査、マイクロスコープによる確認が必要です。基板リワークで、不具合が発生していないことを確かめておきましょう。

基板リワークの流れを押さえよう!

基板リワークの不具合の原因は、ケースにより異なります。主な原因として、はんだ不良、部品の選定ミス、基板の不良があげられます。原因を突き止めてから、対処することが重要です。

基板のリワークでは、古い部品を新しい部品に取り替えてから検査を行います。リワーク装置があると、作業を効率よく進められるでしょう。

以下の記事では、おすすめのリワーク装置メーカーを紹介しています。気になる方は、こちらも参考にしてください。

メーカーと装置の特徴で選ぶ
おすすめリワーク装置メーカー3選

おすすめリワーク装置
メーカー3選
多数の自動化機能
専門知識がなくても操作簡単
メイショウ
メイショウ
引用元:メイショウ公式HP
(http://www.e-meisho.co.jp/)
メイショウの特徴
  • 部品の自動位置合わせ機能、自動はんだクリーニング機能により、スキル不要で操作可能
  • 複雑なヒーター温度設定は不要、自動で推奨プロファイルを表示

公式HPで装置を
詳しく見る

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る

装置から小型ツールまで
豊富な製品から選択
ダイナテックプラス
ダイナテックプラス
引用元:ダイナテックプラス公式HP
(https://dynatechplus.co.jp/)
ダイナテックプラスの特徴
  • 自動型リワーク装置から、手動タイプのリワークツールまで幅広いラインナップ
  • 電気式はんだごてを開発した世界的シェアを誇るドイツのメーカー

公式HPで装置を
詳しく見る

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る

4種類のはんだ除去機能
変則的なピッチに対応
シンアペックス
シンアペックス
引用元:シンアペックス公式HP
(https://shinapex.co.jp/)
シンアペックスの特徴
  • ピッチや配置に合わせて、4種類のはんだ除去パターンを選択可能
  • はんだ除去ヘッドは最大80mm、1回の作業で広範囲なはんだ除去を実現

公式HPで装置を
詳しく見る

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る

【サイトに掲載する会社について】 2021年11⽉時点、Googleで「リワーク装置」と検索し、検索結果10ページまでに表示された、リワーク装置メーカー9社、リワーク受託業者(EMS)19社をこのサイトに掲載しています。
本サイトに掲載する各社の情報は、公式HPを情報元としています。
【3社の選定理由】
メイショウ…「スキルレスな位置合わせ機能」「自動はんだクリーニング機能」「テスト基板不要の温度プロファイル機能」といった、スキルがない人でも操作可能な機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い(標準仕様)。
ダイナテックプラス…世界130ヶ国以上に装置を展開しており、ツール型からステーション型まで9種類の製品を提供している(2021年11⽉時点) 。
シンアペックス…「フルBGAパターン」「ペリメーターBGAパターン」「千鳥パターン」「リードパターン」といった、ピッチにあわせてはんだ除去する機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い。