このページでは、リワーク装置メーカーのショールームでチェックするべきポイントや、デモの重要性を解説。
ショールームを見学できたり、自社の基板を持ち込んでデモをすることができるリワーク装置メーカーも紹介します。
ショールームは、新しい装置を眺める場所、話を聞きに行く場所というイメージが強いでしょう。
それも正解ですが、どういった思い(ニーズ)で装置を開発したのか、導入後のサポート体制が充実しているかなど、会社の事業スタンスを確認する場所でもあります。
例えば「スキルがない人でも使える」という事業スタンスであれば、関連する機能が付加されますし、「大型基板のリワークに注力している」という事業スタンスであれば、他社と装置のラインナップが異なります。
リワーク装置メーカーのショールームは実物を見るだけでなく、装置を動かすことのできるデモに対応しているケースが多いです。
大型のリワーク装置になると、最低でも数百万円はする高額な機械。「思っていた仕様と違った」「リプレイスする前の装置の方が使いやすい」とならないために、ショールームで会社の事業スタンスを見て、デモで操作性を確認することが重要です。
ここではリワーク装置メーカーの中で、東京にショールームとデモ環境がある「メイショウ」にスポットを当てて、紹介します(2021年11月時点)。
メイショウは、開発・加熱・製造・組立・治具製造のすべての工程を、自社工場で行うリワーク装置メーカー。
提供するサービスは日本国内で対応しているため、「海外のメーカー元に問い合わせるため時間がかかる」ということは起こりません。
60年以上はんだ関連装置を研究・開発しているため、材料知識から作業工程を熟知し、不良原因に対する知見の深さが強みの一つ。
時にはお客様と共に工法開発の支援を行い、問題を解決するためのコンサルティングにも力を入れています。
ショールームに自社で扱っている基板を持ち込んで、デモをすることができるため、現行のリワーク装置と仕上がりを比較できることがポイント。
ショールームに行くことが難しい場合には、自社で使用している基板を送れば、代わりにリワーク作業を行い、その結果を連絡してもらうことも可能です。
さらに、昨今の情勢を鑑みて、オンライン会議システムを使った「オンラインデモ」に対応。特に東京から離れた場所に拠点がある場合は、有効活用できそうです。
ショールームで体感することのできる、次世代リワーク装置「MS9000SE」について、特徴的な機能を紹介します。
「技術者しかできない」とされていたリワーク作業。その常識を覆したのが「3つのスキルレス機能」。
これにより「リワーク経験のない初心者」でも、精度の高いリワーク作業が可能です。
プロファイル用のサンプル基板を用意しなくてもプロファイルデータの取得が可能なので、少量多品種基板のリワーク作業の効率が大幅にアップ。ヒーターの温度設定は、推奨の温度プロファイルを入力するだけでOKです。
独自開発の画像処理技術やパターンマッチング・ビジュアルムーブ機能の搭載により、合わせたい対角ポイントを決めてクリックするだけで、マシンが自動で基板、部品を移動させて位置合わせを行ってくれます。
手作業工具では出せない加熱力をヒーターで供給し、溶けたはんだを吸引除去します。
はんだが残留することがなく、高精度なはんだクリーニングを自動で行ってくれます。
導入後でも機能を自由にカスタマイズできるというのもメリットのひとつ。
例えば、標準装備のホットエアー方式ヒーターに加え、IR方式ヒーターを導入することで、大型サイズのBGA、コネクタといった基板のリワークをすることができます。
その他にも、高解像度外部カメラを追加することで、基板や部品の状態を鮮明に観察することができるため、スマートフォンや小型の電子機器に搭載されている0402部品のリワーク作業に効果的です。
「MS9000SE」は初心者向けに振り切ったリワーク装置ではなく、熟練者向けにも使えるオールラウンダーなリワーク装置。
紹介動画もありますので、「もっと詳しく知りたい!」と思ったら、メイショウに問い合わせてください。
ショールームへのアクセス情報は公式HPから確認することができます。
住所 | 東京都杉並区桃井1-3-2 メイショウビル |
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電話番号 | 03-3396-2161 |
会社設立年 | 1964年 |
公式HPのURL | http://www.e-meisho.co.jp/ |