リワークのスキルや知識がない人から、機能を拡張して使いたい熟練者まで、誰でも扱うことができるリワーク装置を開発しているメイショウ。会社の特徴、装置のスペックやシリーズなど、わかりやすく紹介します。

メイショウのリワーク装置はスキルがない初心者のリワーク作業を支援するために、特徴的な3つの機能があります。
1つ目は推奨温度プロファイル作成機能。これまで作業者の経験値で設定されていたヒーターの温度も、推奨温度を入力するだけで完了します。
2つ目は自動部品位置合わせ機能。手間と時間がかかっていた部品位置合わせが、独自開発のパターンマッチングによって、ワンクリックで調整可能です。
3つ目ははんだクリーニング。従来、手作業で行っていたはんだの除去作業ですが、装置のヒーターによって加熱し、溶けたはんだを自動で吸引除去してくれます。
装置は日本国内で製造しており、日本語対応のタッチパネルを搭載。機械操作に苦手な印象を持っている方でも、扱いやすい設計になっています。
初心者だけでなく、リワーク作業のスキルがあるベテランにとっても、扱いやすい機能が豊富です。
たとえば、ヒーターは対象部品に合わせて、標準装備のホットエアーユニットから、IRヒーターユニットに取り換えることが可能。
これにより標準サイズのBGAから大型サイズのBGA、コネクタなど、様々な基板のリワーク作業を可能にしています。
高解像度の外部カメラを取り付けることで、リワークが難しいとされている0402チップ(スマートフォンや小型電子機器に内蔵されている極小部品)を鮮明に観察できるため、快適なリワーク作業を実現しています。
メイショウの特徴をひとことで言えば、初心者から熟練者まで使えるオールラウンダータイプのリワーク装置を提供していることです。
このサイトでは、メイショウの他にも、リワーク装置メーカーやリワーク受託業者(EMS)の特徴、リワークの基礎知識からリワーク装置の選び方まで、リワークにまつわることを幅広く紹介しています。
トップページではおすすめのリワーク装置メーカー3社を「特徴別」に紹介していますので、メーカー選びの参考にしてください。

「Rework Station MS9000SEⅡ」は、Pb(鉛)フリー対応の次世代リワーク装置です。自社開発による最新制御技術を搭載し、スキルレスでも最高品質のリワークを短時間で実現します。
部品の取り外しから再搭載まで、あらゆる工程を高精度かつ効率的に行えるため、熟練者だけでなく初心者にも扱いやすい設計です。
基板サイズや部品形状を問わず対応できる柔軟性に加え、クリーニングや自動位置合わせ、温度プロファイル作成などの自動化機能を完備しています。
| 対応基板サイズ | 10×10~400×500mm(厚み 最大4mm) |
|---|---|
| 対応部品サイズ | BGA・CSP・SMD部品:1~50 チップ部品(オプションユニット):0402~0603 |
| ヒーター出力 | トップヒーター:1.04kW(熱風式カートリッジ) ボトムヒーター:8.0kW(遠赤外線IRヒーター) |
| 位置合わせ精度 | ±25μm(繰り返し精度) |
| 操作モニター | 21.5インチ タッチパネル式LCDモニター(Windows 10) |
| 標準付属品 | サンドディップツール、ビジョン治具ステージ、基板クランプ、光軸校正治具、加熱テストプレート ほか |
| オプション | IRヒーターユニット、クリーニングユニット、チップユニット、外部カメラ、局部ボトム遮蔽、N₂ジェネレーター ほか |
| メーカー保証 | あり(1年) |
| 生産国 | 日本(自社開発・製造) |
小型チップから大型BGAまで対応し、最大400×500mmの基板にリワーク可能です。多層基板や高密度実装にも柔軟に対応します。
独自開発の「ITTSⅡ(自動温度追尾システム)」を搭載。部品取り外しと同時に温度プロファイルを自動取得でき、作業時間を大幅に短縮します。熟練技術に依存せず、誰でも約15分で設定が完了します。
特許取得済の「ビジュアルムーブ機能」を採用。基板と部品の映像を重ね合わせ、画面上でクリックするだけで正確な位置合わせを自動で完了します。繰り返し精度は±25μmを実現し、高品質な再搭載をサポートします。
オプションのクリーニングユニットにより、吸引ノズルと基板間の距離を自動補正しながら非接触で溶融はんだを吸引。基板を傷つけることなく、安定したクリーニングを実現します。
上部は1.04kW熱風式カートリッジヒーター、下部は8.0kW遠赤外線ヒーターを採用。必要に応じてIRヒーターへの切替や部分加熱も可能です。熱効率が高く、均一な加熱でリワーク品質を向上させます。
再搭載時には専用「サンドディップツール」による安定したはんだ付けが可能。バンプ印刷方式・転写方式の両方に対応しています。
チップユニットや外部カメラなど豊富なオプションを備え、用途に応じたカスタマイズが可能です。電動ズームや高解像度映像記録にも対応し、教育・解析用途にも最適です。
設計から製造・品質管理まで全て自社で一貫対応。導入後もメンテナンス・カスタマイズ・治具製作など、充実したアフターサポートを提供します。
目視検査支援機(日立技研株式会社)や外観検査装置(ヤマハ発動機株式会社)との自動連携が可能。検査結果に基づくリワーク作業の自動化ライン構築をサポートします。
メイショウでは原則として基本見積を無料で行ってもらえます。もしも特殊な評価や作業が必要で実費等が発生する場合は、必ず事前に相談してもらえるため、予定外の費用を請求される心配はありません。
なお、具体的な価格や取引条件については基板の状態や部品の内容などによって変更されるため、メイショウの営業部(03-3396-2161)へ問合せをお願いします。遠方からの依頼については別途配送コスト等が請求されます。
メイショウではアフターサポートを専門に行うサービス部門が設置されており、もしも機器の導入後にトラブルが発生した場合は迅速にアフターフォローやメンテナンスを行ってもらうことが可能です。また、開発から製造までを自社一貫体制で行っているからこそ、リワーク機器を導入後に改めてオプションを追加したいといったニーズにも対応可能であり、設備改修のコストを節約できることも重要でしょう。
トラブルの連絡やオプションの相談は購入ルートをご利用ください。
| 住所 | 東京都杉並区桃井1-3-2 メイショウビル |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3396-2161 |
| 会社設立年 | 1964年 |
| 公式HPのURL | http://www.e-meisho.co.jp/ |
リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。