リワーク装置メーカーから基板修理業者(EMS)、リワークの基礎知識まで幅広く掲載 » リワーク装置の基礎知識を詳しく解説 » 基板リワークにおけるフラックス

基板リワークにおけるフラックス

基板リワークでは、はんだ付けの補助剤である「フラックス」を使用します。ここでは基板リワークに使用するフラックスの概要とフラックスを利用する際のポイントを紹介します。

基板リワークに使用するフラックスとは?

基板リワークに使用するフラックスは、はんだ付けの補助剤として用いられており、主成分は天然樹脂の松ヤニです。金属の表面に存在する酸化被膜は、はんだ付けを邪魔してしまいますが、フラックスを使用して酸化被膜を取り除くことで接合を促進します。通常ははんだの中に入っており、部品を実装する際にはんだを溶かすと、フラックスも一緒に流れ出します。はんだの拡がりが悪い場合は、フラックスを別途塗布して接合を促さなくてはなりません。

フラックスは主に3つの形状があります。

  1. 液状(ハケ)
    液状でハケタイプのフラックスは、小瓶の中に入っており、キャップ側にハケが付いています。キャップを開けるだけですぐに塗布でき、基板リワークにも使いやすいタイプです。
  2. 液状(点滴)
    液状のフラックスですが、ハケタイプとは異なり、キャップを開けてフラックスを滴下します。広い範囲に塗布する際に使用することが多く、基板リワークではあまり使用しません。
  3. クリーム
    クリームタイプのフラックスです。使用時は、棒先などですくって塗布します。基板リワークでは、フラックスとはんだが混ざっている「クリームはんだ」と呼ばれるものを使用することが多くなります。

では実際にどのような作用があるのか、以下で詳しくまとめています。

基板リワークにフラックスを利用する際のポイント

フラックスの種類を選定する

フラックスは、主剤・活性剤・溶媒の3つの成分を組み合わせており、どのような構成材料が使用されているかによって役割や用途が異なります。

また、上記で紹介したように成分だけでなく形状も選定ポイントになるでしょう。液状のハケタイプや点滴タイプ、またはクリームタイプ、基板リワークの作業内容に合わせてフラックスを選定してください。より使いやすく効果が高いと感じるフラックスを見つけましょう。

作業中にガスを吸い込まないようにする

フラックスは、人体にはあまり良くない成分が含まれていることも多いようです。はんだ付けの作業中に発生するフラックスのガスは、できる限り吸い込まないようにしましょう。また、はんだ付けの最中にフラックスが飛散してしまう恐れもありますので、保護メガネをかけ、できる限り触れることのないように注意してください。

基板リワークにフラックスを活用しよう!

フラックスには、基板と部品の電気的結合を促す効果が期待できます。用途に合わせて適した成分を含むフラックスを選定し、基板リワークに上手に活用しましょう。

以下のページでは、おすすめのリワーク装置メーカーを紹介しています。

メーカーと装置の特徴で選ぶ
おすすめリワーク装置メーカー3選

【対象製品別で
分かりやすい!】
リワーク装置メーカー/
取り扱い業者3選

リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。

素早く大量に修理を行う
家電・自動車部品向け
メイショウ
メイショウ_MS9000SE
引用元:メイショウ公式HP
(https://www.e-meisho.co.jp/topproducts/次世代リワーク装置 ms9000se pc/)
製品名:MS9000SE
おすすめの理由
作業時間と教育コストを大幅カット!
  • 自動位置合わせ機能により、スキルレベルに依存せず品質を担保。さらに複数人作業時の仕上がりのバラつきも予防
  • サンプル基盤不要の温度プロファイリング自動取得機能と非接触吸引ノズルにより、短時間ではんだクリーニングが可能。ランドパターン剥離の心配もなし。

企業サイトで
詳しく見てから問い合わせる

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る

大型基板や特殊部品の多い
工業用FA・産業機械向け
Ersa
(代理店:ダイナテックプラス)
ダイナテックプラス_HR 600 XL
引用元:ダイナテックプラス公式HP
(https://dynatechplus.co.jp/rework-systems)
製品名:HR 600 XL
おすすめの理由
規格外品や特定条件にも柔軟に対応!
  • 縦横625mm/厚み10㎜までの大型基板や、鉛フリーBGAにも対応。
  • 下中波長IRヒーターにより大幅に⊿tを抑え、熱疲労による破損リスクを低減。上部にIR+エア式800W、下部にIR600W×25個を搭載し、大型基盤でも同時複数個所の作業が可能。

企業サイトで
詳しく見てから問い合わせる

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る

緻密精巧な作業を要する
医療・通信機器向け
ジャパンユニックス
ジャパンユニックス_JNA-9B
引用元:ジャパンユニックス公式HP
(https://store.unixjbc.jp/item/149/)
製品名:JNA-9B
おすすめの理由
ミリ単位の職人技をハードでサポート!
  • ヒーティングエレメントのノズル径はわずか1.0mm、こて先からグリップまでの距離も最小18mmまで縮小することで、0402/01005などの極小チップのはんだ付けに対応。
  • HDI基板やSMD部品の交換など、拡大鏡を用いる手作業に真価を発揮。

企業サイトで
詳しく見てから問い合わせる

電話で問い合わせる

特徴・仕様を
詳しく見る