リワーク装置のカメラは、精密な電子部品の組み立てや修理の際に、正確な作業を可能にするための役割を果たします。部品の配置や位置合わせ、微細な部品の検査を可能にするツールであり、最終的な製品の品質を確保する上で重要な要素です。ここではリワーク装置におけるカメラの用途や必要性、作業を行う上で必要な機能について解説します。
リワーク装置のカメラは、微細な部品の検査と位置合わせに必要な視覚的情報を提供するツールで、さまざまな役割があります。具体的には以下のような機能として使用されることが多いです。
それぞれ詳しく解説していきます。
まず、リワーク装置のカメラは部品の正確な位置合わせに機能してくれます。特に極小部品や微細な部品や密集した配置における、目視で難しい部品の位置合わせを助けるため、高解像度の映像を映せるかどうかが重要なポイントになります。
視覚検査と正確な作業をサポートするため、部品の拡大機能が備わっているカメラもあります。部品の拡大ができると欠陥や不良を見つけること、細部まで正確な位置合わせを行うことが容易になります。
リワーク装置で写しているカメラの映像はモニターに表示され、作業者がモニターで確認しながら作業を行えます。モニター機能により、必要に応じて微調整を行う、問題が発生した場合に迅速に対応することが可能です。
リワーク装置に必要なカメラの性能は、以下を参考にしてください。
高性能であればあるほど、正確で効率的な作業が行えます。
カメラの解像度は、部品の位置や詳細を正確に確認するために重要な要素です。解像度が高く一つ一つの部品が鮮明に映し出されることで、欠陥や不良の早期発見、適切な修理に繋がります。
複数のカメラを使用することで部品を複数の角度から視覚化でき、さらに正確な検査と修理を可能にします。一つの角度では見つけることが困難な部品の欠陥も検出することができるでしょう。
特定の作業に応じてカメラの位置を調整するために、外部にカメラが取り付けられると便利です。外部カメラが機能すると、カメラの角度を微調整し、作業に適した角度から視覚化することが可能となります。
拡大レンズを備えたカメラは、部品の細部を拡大しながら作業するために必要です。拡大機能があることで、目視では確認できない欠陥や不良を検出することが可能となります。
カメラが移動可能であると、作業者は様々な側面から部品を視覚的に確認することができ、より精密な作業を行うことが可能となります。作業効率を向上させるためにも必要な機能といえます。
今回の記事では、リワーク装置に搭載されるカメラの用途や必要性、作業を正確にする機能について紹介しました。製品の性能、信頼性、価格など、ニーズに合わせて適切な装置を見つけるために、複数のメーカーとモデルを比較すると良いでしょう。
本サイトでは確認しておきたいリワーク受託業者について、特徴やおさえておきたいポイントを含めて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。各社で対応している範囲・温度管理の方法などが異なるので、自社で求めているリワークに対応可能か事前によく確認が必要です。
【サイトに掲載する会社について】
2021年11⽉時点、Googleで「リワーク装置」と検索し、検索結果10ページまでに表示された、リワーク装置メーカー9社、リワーク受託業者(EMS)19社をこのサイトに掲載しています。
本サイトに掲載する各社の情報は、公式HPを情報元としています。
【3社の選定理由】
メイショウ…「スキルレスな位置合わせ機能」「自動はんだクリーニング機能」「テスト基板不要の温度プロファイル機能」といった、スキルがない人でも操作可能な機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い(標準仕様)。
ダイナテックプラス…世界130ヶ国以上に装置を展開しており、ツール型からステーション型まで9種類の製品を提供している(2021年11⽉時点) 。
シンアペックス…「フルBGAパターン」「ペリメーターBGAパターン」「千鳥パターン」「リードパターン」といった、ピッチにあわせてはんだ除去する機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い。