基板が断線してもリワークによる修理が可能です。ここでは、基板の断線による影響や基板リワークで断線修理する方法をご紹介します。
基板の断線には、いくつかの原因があります。その主な原因は以下の通りです。
基板の断線が発生すると電子機器の使用が制限される場合があります。小さな断線であっても電子機器全体の故障につながる可能性があるので、不具合が発生したらすぐに修理しましょう。
基板リワークで断線修理する場合は、主に2つの工程に分かれます。まずは検査・診断して、どこが断線しているかをチェックします。その後、断線している箇所のみを修理するという流れです。
基板の断線を確認するには、まず目視によるチェックから始めましょう。しかし、基板の半田面には銅箔パターンの酸化防止や絶縁、保護用の緑色のソルダーレジストが印刷されているため、目視だけでは断線を見つけるのが難しい場合があります。
そのような場合は、細かい紙ヤスリやカッターを使用してソルダーレジストやフラックスを取り除き、断線している箇所を探してみてください。それでも見つからない場合は、導通チェック機能を使用して断線の有無を確認します。
基板のひび・割れなどで発生する銅箔パターンの断線の場合は、一度ソルダーレジストの一部を剥がして、リード線・錫引き銅線を半田付けしながら配線していきます。
基板のひびや割れではない断線の場合は、断線している銅箔パターンの両側にあるソルダーレジストの一部分を、紙やすりやカッターで剥がしてから、銅箔パターンを半田付けしてください。
断線している部分が細かく、銅箔パターンが細かい・隣にある銅箔パターンとの間隔が小さい場合は、極細ウレタン電線などを用いて半田付けすることもあります。
断線修理は、まずどこが断線しているかをチェックし、その後修理します。とても小さな部分で断線が起こっている可能性もあるため、細かな部分の修理も得意とするリワーク装置を探しましょう。
以下のページでは、リワーク装置の特徴から選べるように、おすすめリワーク装置メーカーを紹介します。
【サイトに掲載する会社について】
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ダイナテックプラス…世界130ヶ国以上に装置を展開しており、ツール型からステーション型まで9種類の製品を提供している(2021年11⽉時点) 。
シンアペックス…「フルBGAパターン」「ペリメーターBGAパターン」「千鳥パターン」「リードパターン」といった、ピッチにあわせてはんだ除去する機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い。