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基板リワークの費用と期間

プリント基板の不具合を修理する場合、新しく基板を作り直す方法だけでなく、部品交換やBGA・CSPリワークなどで対応できるケースがあります。リワーク費用は、作業内容や対象部品、検査内容、納期によって変わるため、事前に費用の目安や見積もり時の確認項目を把握しておくことが大切です。

ここでは、プリント基板修理の費用が決まる要因、基板リワークの費用相場、リワークにかかる期間の目安について紹介します。なお、検索では「基盤修理 費用」と表記されることもありますが、電子部品やプリント基板の修理では一般的に「基板修理」と表記します。

プリント基板修理の費用はどのように決まる?

プリント基板修理の費用は、修理内容や対象部品、基板の状態によって大きく変わります。単純な部品交換で済む場合もあれば、BGAやCSPの取り外し・再実装、リボール、パターン修復、ジャンパー改造、断線修理などが必要になる場合もあります。

特にBGAやCSPのように接合部が外観から見えにくい部品では、リワーク後の検査も必要になるため、作業費だけでなく検査費用や部品費、治具・マスク作成費などが発生することがあります。

また、基板の焦げや腐食、ランド剥離、パターン断線などがある場合は、通常の部品交換だけでは対応できないことがあります。修理の難易度が高いほど、作業時間や必要な設備が増えるため、費用も高くなりやすいでしょう。

基板リワークが費用や期間を削減できる理由

基板に何か問題が発生した際、一から基板を作り直すとなると非常に大掛かりな作業になってしまいます。ですが、基板リワークを行うことにより、総合的なコストを低減・削減させることが可能です。

プリント基板修理では、基板全体を作り直すのではなく、不具合がある部品や配線部分だけを修正できる場合があります。こうした部分修理としてリワークを活用できれば、基板の再設計や再製造にかかる費用・期間を抑えやすくなります。

例えば、実装基板を試作で製作した際、何らかの不具合や修正点が見つかるようなこともあるでしょう。こういったケースで再度基板を起こすことになれば費用も時間も必要です。ですが、基板のリワークであれば、できるだけ費用と期間を削減しながら修正ができます。

ただ、基板リワークで部品を外すことになった場合、作業の途中で設定を間違えたり、誤った作業を行ったりする可能性もゼロではありません。部品を取り外してリワークを行い、再度部品を実装する際のダメージやリスクなどもあります。

新規に基板を作成することを考えると費用や期間を削減できる可能性が高いですが、リスクについてもよく理解したうえで検討したほうが良いでしょう。

リワーク費用の主な内訳

リワーク費用は、単に部品を取り外して付け直す作業費だけで決まるわけではありません。対象部品や基板の状態によって、診断、取り外し、クリーニング、リボール、再実装、検査など複数の工程が必要になります。

費用項目 内容
事前確認・診断費 基板の状態や修理可否を確認する費用
取り外し費 BGA・CSPなどの対象部品を基板から取り外す費用
クリーニング費 古いはんだやフラックス残渣などを除去する費用
リボール費 取り外したBGAなどのはんだボールを再形成する費用
再実装費 部品を基板へ再度実装する費用
部品代 交換部品や支給部品がない場合に発生する費用
検査費 X線検査や外観検査、導通検査などを行う費用
治具・マスク作成費 特殊部品や在庫のないメタルマスクが必要な場合に発生する費用
特急対応費 短納期で依頼する場合に追加される費用

どの工程が必要になるかは、基板の状態や依頼内容によって異なります。見積もりを依頼する際は、作業費だけでなく、検査費や部品代、特急対応費などが含まれているか確認しておくと安心です。

基板リワークの費用相場

一般的に基板リワークを行う場合、どの程度の費用がかかるのかは、選択するリワーク受託業者によって異なります。一例を紹介します。

以下はあくまで一例であり、実際のリワーク費用は部品サイズ、ピッチ、鉛フリー対応の有無、リボールの必要性、X線検査の有無、特急対応の有無などによって変わります。

取り外し作業 5,000円前後
リボール 3,000~7,500円
リワーク 1,500~8,000円

費用の詳細については直接依頼する基板修理業者にご確認ください。もちろん、費用が安ければ安いほど良いとはいえません。リワークの質についても重視することが重要です。

安く済んだとしても質が悪いと、再不良や追加修理が発生する可能性があります。各リワーク受託業者の対応範囲、検査体制、実績、アフターサービスなどもよく確認しておくと良いでしょう。

参照元:(https://www.p-ban.com/implementation/reworking.html

参照元:(https://www.ipros.jp/product/detail/2000098296/

参照元:(https://www.vicrise.co.jp/rework-reball/

基板修理・リワーク費用が変動する要因

基板修理やリワーク費用は、単に作業時間だけで決まるわけではありません。対象部品の種類、基板の損傷状態、必要な検査内容、部品調達の有無、希望納期などによって変動します。

例えば、BGAやCSPのような高密度実装部品は、取り外しや再実装に専用設備が必要になるため、一般的な部品交換より費用が高くなる傾向があります。また、パターン断線やランド剥離がある場合は、修復作業が追加で必要になることがあります。

費用が変動する要因 費用が上がりやすいケース
部品の種類 BGA、CSP、QFNなど細かい実装部品の修理が必要な場合
基板の状態 パッド剥離、パターン断線、焦げ、腐食、水没などがある場合
作業内容 取り外し、リボール、再実装、ジャンパー改造など複数工程が必要な場合
検査内容 X線検査、導通検査、動作確認などが必要な場合
部品調達 廃番部品や特殊部品の入手が必要な場合
納期 特急・超特急対応を依頼する場合
数量 1枚のみ、少量対応などで個別作業が必要な場合

費用を正確に把握するためには、基板の状態や不具合内容をできるだけ具体的に伝えたうえで、見積もりを依頼することが大切です。

基板リワークにかかる期間の目安

基板リワークにかかる期間については、業者によって違いがあります。早ければ2~3日程度、一般的には1週間以内を納期として設定している業者が多いです。

ただし、基板の状態確認、部品調達、リボール、X線検査、動作確認などが必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。特に特殊部品や廃番部品を扱う場合、部品の入手に時間がかかる可能性もあります。

また、業者によっては特急や超特急対応が可能なケースもあります。ただし、納期を指定する場合は別途費用がかかることになるため、慎重に検討が必要です。リワーク受託業者によっては通常料金の1.5倍、またはそれ以上の費用がかかるケースもあります。

何かあった時にアフターサービスが受けられるかなどについても確認しておくと良いでしょう。

基板修理費用を見積もる際に確認したいこと

プリント基板修理やリワーク費用を見積もる際は、修理業者に必要な情報を事前に共有しておくと、費用や納期の確認がスムーズになります。

確認項目 確認する理由
不具合症状 修理対象や原因の切り分けに必要
対象部品の型番 取り外し・再実装・部品調達の可否を確認するため
基板写真・図面 部品配置や作業難易度を事前に判断するため
修理枚数 数量によって単価や納期が変わる可能性があるため
検査内容 X線検査や導通検査、動作確認の有無で費用が変わるため
部品支給の有無 部品調達費や納期に影響するため
希望納期 特急料金が発生する可能性があるため
保証・再作業対応 修理後の不具合発生時にどこまで対応してもらえるか確認するため

写真や図面、部品型番、不具合症状などを事前に用意しておくことで、見積もりの精度が上がりやすくなります。反対に、情報が少ない場合は、現物確認後に費用が変わることもあるため注意しましょう。

外注費が増える場合はリワーク装置の導入も選択肢

できるだけリワークにかかる期間を短く抑えたいということであれば、リワーク装置の導入についても検討してみてはいかがでしょうか。自社で対応ができるようになれば納期の短縮が可能です。

また、特急・超特急対応が必要なケースだったとしても、外注時のように別途費用がかかるようなこともありません。試作、検証、修理対応などでリワークが頻繁に発生する場合は、外注費や待ち時間が積み上がるため、内製化によってコストやスケジュールを管理しやすくなる可能性があります。

一方で、リワーク装置を導入する場合は、装置費用だけでなく、作業者の教育、温度プロファイルの管理、検査体制の整備なども必要です。対象基板のサイズや部品の種類、作業頻度に合った装置を選ぶことが重要です。

導入前には、ショールームやデモで実際の操作性、対応できる基板サイズ、温度管理機能、サポート体制などを確認しておくと良いでしょう。

基板リワーク受託業者を探そう

基板リワークを行うことにより、新しく基板を作り直すのと比較して、費用だけではなく、かかる期間も短く済むのが特徴です。作り直しについて考えている場合は、リワークで対応できないか検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、今回ご紹介したように、どのリワーク受託業者に対してリワークを依頼するのかによってかかる費用や期間が大きく異なります。依頼をする際は費用と期間だけではなく、各業者の特徴、対応できる部品、検査体制、アフターサービスなども確認した上で検討してみると良いでしょう。

また、リワークの頻度が高い場合や、短納期での対応が多い場合は、外注だけでなくリワーク装置の導入も選択肢になります。外注と内製化のどちらが適しているかは、修理件数、対象基板、必要な品質、社内体制を踏まえて判断しましょう。

以下のページではおすすめの業者について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

メーカーと装置の特徴で選ぶ
おすすめリワーク装置メーカー3選

【対象製品別で
分かりやすい!】
リワーク装置メーカー/
取り扱い業者3選

リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。

素早く大量に修理を行う
家電・自動車部品向け
メイショウ
メイショウ_MS9000SE
引用元:メイショウ公式HP
(https://www.e-meisho.co.jp/products/pbrework/ms9000seii/)
製品名:Rework Station MS9000SEⅡ
おすすめの理由
作業時間と教育コストを大幅カット!
  • 自動位置合わせ機能により、スキルレベルに依存せず品質を担保。さらに複数人作業時の仕上がりのバラつきも予防
  • サンプル基盤不要の温度プロファイリング自動取得機能と非接触吸引ノズルにより、短時間ではんだクリーニングが可能。ランドパターン剥離の心配もなし。

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大型基板や特殊部品の多い
工業用FA・産業機械向け
Ersa
(代理店:ダイナテックプラス)
ダイナテックプラス_HR 600 XL
引用元:ダイナテックプラス公式HP
(https://dynatechplus.co.jp/rework-systems)
製品名:HR 600 XL
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規格外品や特定条件にも柔軟に対応!
  • 縦横625mm/厚み10㎜までの大型基板や、鉛フリーBGAにも対応。
  • 下中波長IRヒーターにより大幅に⊿tを抑え、熱疲労による破損リスクを低減。上部にIR+エア式800W、下部にIR600W×25個を搭載し、大型基盤でも同時複数個所の作業が可能。

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緻密精巧な作業を要する
医療・通信機器向け
ジャパンユニックス
ジャパンユニックス_JNA-9B
引用元:ジャパンユニックス公式HP
(https://store.unixjbc.jp/item/149/)
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  • ヒーティングエレメントのノズル径はわずか1.0mm、こて先からグリップまでの距離も最小18mmまで縮小することで、0402/01005などの極小チップのはんだ付けに対応。
  • HDI基板やSMD部品の交換など、拡大鏡を用いる手作業に真価を発揮。

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