基板リワークを行う前に、費用相場はどの程度なのか確認しておくことをおすすめします。ここでは、一般的な費用の相場と基盤リワークにかかる期間について紹介します。
基板に何か問題が発生した際、一から基板を作り直すとなると非常に大掛かりな作業になってしまいます。ですが、基盤リワークを行うことにより、総合的なコストを低減・削減させることが可能です。
例えば、実装基板を試作で製作した際、何らかの不具合や修正点が見つかるようなこともあるでしょう。こういったケースで再度基板を起こすことになれば費用も時間も必要です。ですが、基板のリワークであれば、できるだけ費用と期間を削減しながら修正ができます。
ただ、基盤リワークで部品を外すことになった場合、作業の途中で設定を間違えたり、誤った作業を行ったりする可能性もゼロではありません。部品を取り外してリワークを行い、再度部品を実装する際のダメージやリスクなどもあります。
新規に基板を作成することを考えると費用や期間を削減できる可能性が高いですが、リスクについてもよく理解したうえで検討したほうが良いでしょう。
一般的に基盤リワークを行う場合、どの程度の費用がかかるのかは、選択するリワーク受託業者によって異なります。一例を紹介します。
取り外し作業 | 5,000円前後 |
リボール | 3,000~7,500円 |
リワーク | 1,500~8,000円 |
費用の詳細については直接依頼する基盤修理業者にご確認ください。もちろん、費用が安ければ安いほど良いとはいえません。リワークの質についても重視することが重要です。
安く済んだとしても質が悪いと困るので、各リワーク受託業者の評判などもよく確認しておくと良いでしょう。
参照元:(https://www.p-ban.com/implementation/reworking.html)
参照元:(https://www.ipros.jp/product/detail/2000098296/)
参照元:(https://www.vicrise.co.jp/rework-reball/)
基板リワークにかかる期間については、業者によって違いがあります。早ければ2~3日程度、一般的には1週間以内を納期として設定している業者が多いです。
また、業者によっては特急や超特急対応が可能なケースもあります。ただし、納期を指定する場合は別途費用がかかることになるため、慎重に検討が必要です。リワーク受託業者によっては通常料金の1.5倍、またはそれ以上の費用がかかるケースもあります。
何かあった時にアフターサービスが受けられるかなどについても確認しておくと良いでしょう。
できるだけリワークにかかる期間を短く抑えたいということであれば、リワーク装置の導入についても検討してみてはいかがでしょうか。自社で対応ができるようになれば納期の短縮が可能です。
また、特急・超特急対応が必要なケースだったとしても別途費用がかかるようなこともありません。
基板リワークを行うことにより、新しく基板を作り直すのと比較して、費用だけではなく、かかる期間も短く済むのが特徴です。作り直しについて考えている場合は、リワークで対応できないか検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、今回ご紹介したように、どのリワーク受託業者に対してリワークを依頼するのかによってかかる費用や期間が大きく異なります。依頼をする際は費用と期間だけはなく、各業者の特徴なども確認した上で検討してみると良いでしょう。
以下のページではおすすめの業者について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【サイトに掲載する会社について】
2021年11⽉時点、Googleで「リワーク装置」と検索し、検索結果10ページまでに表示された、リワーク装置メーカー9社、リワーク受託業者(EMS)19社をこのサイトに掲載しています。
本サイトに掲載する各社の情報は、公式HPを情報元としています。
【3社の選定理由】
メイショウ…「スキルレスな位置合わせ機能」「自動はんだクリーニング機能」「テスト基板不要の温度プロファイル機能」といった、スキルがない人でも操作可能な機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い(標準仕様)。
ダイナテックプラス…世界130ヶ国以上に装置を展開しており、ツール型からステーション型まで9種類の製品を提供している(2021年11⽉時点) 。
シンアペックス…「フルBGAパターン」「ペリメーターBGAパターン」「千鳥パターン」「リードパターン」といった、ピッチにあわせてはんだ除去する機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い。