QFPはコストパフォーマンスが高く設計もコンパクトであることから、さまざまな電子製品に使用されています。ここではQFPの特徴やQFPの基板リワークを行う際のポイントを紹介します。
QFPは、どういった役割を持った部品なのでしょうか。概要から紹介します。
QFPは、リードがパッケージの4方向から出ており、正方形もしくは長方形の形をしています。リードがガルウィング型である点が特徴のパッケージです。
ピンのピッチにはさまざまな種類があり、QFPの後につく数字が、ピンの数を表しています。集積回路を実装する場合、ボンディングワイヤの接続・モールド樹脂加工を行い、封止します。
QFPパッケージは、電気通信機器・電化製品などを含め、電子機器には多く用いられています。「QRP」の前にアルファベットがつくことで、種類が変わります。アルファベットがリードの保護を指す場合、ピンピッチを示す場合、パッケージの取り付け高さを示す場合とそれぞれ意味が異なります。
QFPの豊富な種類の中から、用途に合わせたQFPが使われているのです。
QFPの取り外しは、リワーク機を使用するのがポイント。リワーク機で過熱をする場合は、以下のメリットがあります。
新たな部品を実装する際も、リワーク機を使いましょう。上記2点のポイントは、取り外し時のみならず実装時も大切なポイントです。
実装を行った後は、目視とX線検査で接合の状況をチェックします。部品の状態に問題がなければ、完了です。
QFPがどんなものなのか、どんな役割を果たしているのかを知ると、基板リワークの際に気を付けるべきポイントも理解できるでしょう。QFPのリワーク時、適した温度調整を行うために、リワーク機は必須です。
以下のページでは、リワーク装置の特徴から選べるようにおすすめリワーク装置メーカーを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
【サイトに掲載する会社について】
2021年11⽉時点、Googleで「リワーク装置」と検索し、検索結果10ページまでに表示された、リワーク装置メーカー9社、リワーク受託業者(EMS)19社をこのサイトに掲載しています。
本サイトに掲載する各社の情報は、公式HPを情報元としています。
【3社の選定理由】
メイショウ…「スキルレスな位置合わせ機能」「自動はんだクリーニング機能」「テスト基板不要の温度プロファイル機能」といった、スキルがない人でも操作可能な機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い(標準仕様)。
ダイナテックプラス…世界130ヶ国以上に装置を展開しており、ツール型からステーション型まで9種類の製品を提供している(2021年11⽉時点) 。
シンアペックス…「フルBGAパターン」「ペリメーターBGAパターン」「千鳥パターン」「リードパターン」といった、ピッチにあわせてはんだ除去する機能がリワーク装置メーカーの中で最も多い。