リワーク装置メーカーから基板修理業者(EMS)、リワークの基礎知識まで幅広く掲載 » リワーク装置の基礎知識を詳しく解説

基板リワークの基礎知識を
詳しく解説

基板リワークのリスク

基板のリワークでは必ずリスクが生じます。リワークのリスクの1つが、基板から部品を取り外す際に生じるリスクです。そしてもう一方が、再び基板へ部品を実装する際に生じるリスクです。どれほど実績のある企業でも思いがけないトラブルはあり、ひんぱんにリワークを依頼するならリワーク装置の導入を検討しても良いでしょう

基盤リワークのリスクについて
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基板リワークで実施する検査について

基板リワークでは、X線装置を用いた検査や、プリズム検査が行われることになります。X線装置を用いた検査では、目視で確認が難しいような箇所に発生している問題を確認することが可能です。また、X線で確認するのが難しい箇所については、プリズム検査が効果的です。これら2つの検査を組み合わせることにより、高品質な基板リワークが目指せます。

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基板リワークのクリーニング

基板リワークで行われる作業の一つに、クリーニングがあります。クリーニングを行うことにより、残留はんだを取り除き、部品などを再利用していくことが可能です。半導体不足によってクリーニングし、再利用しなければならないケースも増えました。自動はんだ除去装置を導入すればリワーク熟練者がいなくてもパッド・レジスト剥離へのダメージを抑えて対応できます。

基板リワークのクリーニングについて
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基板リワークの費用と期間

基板リワークなら、新規に基板を作り直すのと比較して費用だけではなく期間も抑えられます。すべてがリワークできるわけではありませんが、リワークやリボール、部品交換などで対応可能なものは検討してみると良いでしょう。選択するリワーク受託業者によってリワークにかかる費用や期間には違いがあるので、よく確認が必要です。

基板リワークの費用と期間について
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基板リワークの温度

基板リワークを行う際には、熱を加えて基板に搭載している半導体や電子部品といったものを取り替えたり、修理したりすることになります。その際、熱を加えることになるのですが、基板リワークに必要な耐熱温度については事前に確認しておいた方が良いでしょう。また、基板リワークの温度管理としてどのような方法があるのかもチェックしてみてください。

基板リワークの温度について
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リワーク装置のカメラについて

リワーク装置に搭載されるカメラは、部品の位置合わせや拡大、モニター機能など、基盤リワークにおける正確な作業と作業効率化のサポートに役立ってくれます。適切な作業を素早く行うためには、カメラの解像度、拡大機能、複数台の設置などが求められます。基盤リワークのカメラについては、本記事をチェックしてみてください。

リワーク装置のカメラについて
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基板リワークにおけるリボール

基盤リワークにおけるリボールとは、基板に取り付けられたBGAパッケージのはんだボールを、新たに付け替える作業のことです。経時劣化やはんだの不具合などは、接合不良やクラック発生の原因となるため、リボール作業が必要となります。本記事では、リボールの工程や必要な道具について解説しています。

基板リワークにおけるリボールについて
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基板リワークにおけるアンダーフィル

アンダーフィルとは、BGAやその他の表面実装部品とプリント基板との間に注入される特殊な樹脂のことを指します。BGAははんだボールを用いて基板に取り付けられますが、外部からの物理的な衝撃や基板の変形に伴い、はんだ接続部に亀裂が入るリスクや、BGA自体が基板から外れる可能性が考えられます。このような接続の不安定性を克服し、確実な接続を実現するためにアンダーフィルが利用されます。

基板リワークにおけるアンダーフィルについて
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基板リワークの活用事例を紹介

さまざまなシーンで活用される基板リワーク。例えば、旧式部品の入手困難時や部分的な故障に、コストを抑えながら製品の性能を維持するために活用します。また、開発中のトラブルや試作段階の問題発見時には、時間とコストを節約しながら高品質な製品を提供する手段としてリワークが適用されます。

基板リワークの活用事例について
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基板リワークの課題を紹介

基板リワークにおいては、適切な加熱能力と、部品や基板への熱負荷管理が重要です。特に大型や厚みのある基板では、均等な加熱が難しく、はんだの不良接合や基板の反りが生じるリスクがあります。また、はんだブリッジ解消後のはんだ不足の補充も重要で、適切な量と方法でのはんだ供給が必要となります。これらの課題を解決するためには、高度な技術と経験が求められます。

基板リワークの課題について
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基板リワークにおける多層基板とは

絶縁板の外部・内部の両方にパターンを形成し、3つ以上の導体層を持つのが多層基板です。銅箔と絶縁層をミルフィーユのように交互に重ねて製作します。片面基板や両面基板と比較すると部品を実装可能な面積を増やせるのが特徴です。片面・両面基板よりも複雑ではありますが、対応している装置を選べばリワークできることもあります。

基板リワークにおける多層基板について
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基板リワークにおけるQFNとは

パッケージ形状の一つに「QFN(Quad Flat Non lead package)」と呼ばれるものがあります。リードピンがないのが大きな特徴で、チップサイズと同サイズでパッケージを作れることから小型・軽量化が必要な製品に多く採用されています。

QFNを基板リワークする際には、近隣電子部品に与えてしまう熱的影響に注意したり、きちんとベーキングを行ったりすることが重要です。

基板リワークにおけるQFNについて
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ヒートシンク付きデバイスの基板リワーク

ヒートシンクとは、熱伝導、熱対流、熱放射などの仕組みを利用して熱を吸収し、空気中に放熱するための部品です。熱による半導体の性能低下や故障などを防ぐために用いられます。

デバイスにヒートシンクが付いている場合は慎重に取り外し作業を行わなければなりません。そのため、ヒートシンクが付いていないものと比較すると基板リワークの難易度が上がります。

ヒートシンク付きデバイスの基板リワークについて
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QFPの基板リワーク

QFPは、コストパフォーマンスが高く設計もコンパクトであることから、さまざまな電子製品に使用されています。基板リワークの場合は、温度調整のためにリワーク機が必須。適したリワークを行えるように、必ずリワーク機を使用しましょう。

QFPの基板リワーク
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大型基板のリワーク

大型基板は、サイズも大きく厚みもあります。適した加熱温度、その他の部品への熱負荷の軽減、はんだのピンポイント供給などを含め、品質を損なうことなくリワークできる性能の装置が必要です。豊富なリワーク装置の中から、大型基板のリワークを得意とする専用装置を見つけましょう。

大型基板のリワーク
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基板リワークの断線修理

断線は経年劣化や誤った使用、腐食などさまざまな原因により発生します。たとえどんなに小さな断線であっても、それは電子機器全体の誤作動や故障につながる要因です。基板の断線修理を行う際には非常に微細な部分が対象となる可能性があるため、断線修理に向いているリワーク装置を選択することが重要です。

基板リワークの断線修理
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基板リワークにおけるフラックス

基板リワークでは、フラックスを使用することが欠かせません。フラックスを使用すると基板と部品がしっかりと素早く結びつきスピーディーに作業を進めることができます。フラックスにも成分の違いや形状の違いがあるため、適したフラックスを選定しましょう。

基板リワークにおけるフラックス
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LGAの基板リワーク

LGAの基盤リワークは、部品の裏面で基盤と接続する必要があります。ショートや未はんだ、ボンドの発生率が高い点には注意しましょう。LGAにもさまざまな種類があるため、基盤リワークに適した装置を選ぶことが大切です。

LGAの基板リワーク
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CSPの基板リワーク

CSPの基板リワークは、サイズが小さく重量も軽いCSPを扱わなければならないため、温度管理をしっかりと行う・取り外しや取り付けはより慎重に行うなどの注意点があります。CSPの基板リワークに適したリワーク装置を使用し、ミスや作業トラブルが発生しないように気を付けましょう。

CSPの基板リワーク
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基板リワークの流れ

基板リワークが必要になる原因はさまざまです。主な原因として、はんだ不良や部品の選定ミスがあげられます。原因を踏まえて基板の修理を行うことが大切です。基板リワークは「部品の取り外し」「新しい部品の取り付け」「基板の検査」の順で進みます。リワーク装置があると、作業を効率よく進められます。

基板リワークの流れ
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フレキシブル基板のリワーク

薄い絶縁体基材の上に回路を形成した基板をフレキシブル基板といいます。リジッド基板に比べて、薄く、軽く、柔軟性がある点が特徴です。これらの特徴を生かし、デジタル機器などで多く用いられています。メリットは形状を自由に変えられる点、デメリットは修理が難しい点です。リワークには慎重さが求められます。

フレキシブル基板のリワーク
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基板リワークのジャンパー改造

既存の配線をまたぎ、基板などの回路を接続する部品をジャンパーといいます。ジャンパー改造は、ジャンパーを用いて新たな回路を接続することです。基板のパターンを誤ったケースや基板の回路を変更したいケース、製品の機能を切り替えたいケースなどで取り組まれています。担当者の技量が品質や納期に影響を与えるため、詳細を理解してから取り組むことが大切です。

基板リワークのジャンパー改造
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基板リワークのパターンカットについて

パターンカットとは、何らかの理由で不要となったパターンを除去するリワーク作業を指します。主な理由として、設計ミスや試作後に発覚した不具合などが挙げられます。パターンカットはカッターナイフなどを用いて実施できますが、パターンが密集している箇所では難易度が高いため、慎重に作業を進めることが重要です。

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基板リワークにおける静電気対策

基板リワークに静電気対策は必須です。電子部品は静電気に弱く、作業中の摩擦等で発生する静電気は、部品破損や潜在的ダメージを引き起こします。導電性マットやリストストラップの活用、湿度管理などの対策を実施しましょう。

基板リワークにおける静電気対策
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「鉛フリーはんだ」について

鉛フリーはんだのリワーク成功には、融点の高さに対応する装置選定と丁寧な作業が不可欠です。特に温度プロファイルの管理やリワーク後の検査を徹底し、不良を防ぐことが重要となります。

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基板リワークにおけるプリヒートの役割とは

プリヒートとは、リワーク前に基板を適度に加熱しておく工程です。これにより、急激な温度変化による基板や部品の反り・割れを防ぎ、はんだの濡れも向上して品質が安定します。赤外線やホットプレートなど、複数の加熱方法があり、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。

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リワークの品質を左右する「ソーク」とは?

リワーク工程の「ソーク」は、温度プロファイルにおける重要な段階です。主な役割は温度均一化とフラックス活性化であり、これらはリフロー品質を大きく左右します。適切なソーク設定は、均一なはんだ溶融を促し、熱ダメージを低減させます。リワーク品質安定化のため、ソークの重要性を理解し管理することが不可欠です。

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リワーク作業の品質を支える基板ホルダー

リワーク工程において、基板ホルダーは作業の精度と安定性を支える基本的な治具です。ズレや振動を防ぎ、品質不良を抑えるために欠かせない存在です。耐熱性や静電気対策が施された製品を選ぶことで、基板や部品の損傷を防ぎ、リワーク作業の精度と信頼性を向上させます。

リワーク作業の品質を支える基板ホルダー
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コネクタのリワークで起こりがちな失敗と防止策

多ピンタイプなど形状が複雑なコネクタは、加熱ムラや熱影響を受けやすいため、専用ノズルと加熱方式の適切な選定が必要です。さらに、位置保持用の治具や緩衝材を活用することで、作業精度や部品保護の向上につながります。

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基板リワークにおけるボイド対策

ボイド抑制には、はんだ付け前の工程が重要です。プリヒート時間を適切に設けガスを穏やかに蒸発させることや、基板や部品を事前にベーキング(乾燥)処理し、水分の気化を根本から防ぐ方法が効果的とされます。

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基板リワークにおけるVPSの活用とは

VPS方式は、基板リワークにおいて均一な加熱と高品質なはんだ接合を実現する技術です。蒸気を利用することで温度ムラを抑え、ボイドの少ない接合が可能になります。熱に弱い部品にも対応できる柔軟性があり、歩留まりや信頼性の向上にも貢献します。

基板リワークにおけるVPSの活用とは
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基板リワークにおけるレベリングとは?

基板リワークにおけるレベリングは、部品実装の信頼性を高める重要な工程です。残はんだを平坦に整えることで、リフロー時のボイドやオープン不良を防ぎ、特にBGAやCSPのような微細部品でも均一な接合を実現します。適切なレベリングは、基板全体の品質向上に直結します。

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基板リワークの品質を支えるAOIとは

基板リワークの品質を高めるには、微細な不良を確実に検出する仕組みが欠かせません。AOI(自動光学検査)は高精度カメラと画像処理技術を用い、目視では見逃しやすいはんだブリッジや欠品を正確に識別します。リワーク前後の状態確認や作業データの分析にも活用でき、安定した品質維持に大きく貢献します。

基板リワークの品質を支えるAOIとは
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【対象製品別で
分かりやすい!】
リワーク装置メーカー/
取り扱い業者3選

リワーク装置の新規導入・追加(入れ替え)にあたって、リワークが必要な対象製品ごとに、
おすすめのメーカー(海外メーカー代理店含む)及び製品をご紹介しています。
基盤が使われている製品によって特徴や仕様が大きく異なるので、
適切なリワーク装置を導入して作業効率の最適化を図りましょう。

素早く大量に修理を行う
家電・自動車部品向け
メイショウ
メイショウ_MS9000SE
引用元:メイショウ公式HP
(https://www.e-meisho.co.jp/topproducts/次世代リワーク装置 ms9000se pc/)
製品名:MS9000SE
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(代理店:ダイナテックプラス)
ダイナテックプラス_HR 600 XL
引用元:ダイナテックプラス公式HP
(https://dynatechplus.co.jp/rework-systems)
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